●梅に鶯

読み(ひらがな)

うめに うぐいす。

意味

取り合わせのよいもの、よく似合って調和しているもののたとえ。

解説

春先になり、梅の花が咲き、うぐいすが鳴き始めるので、初春のころの 光景をいったもののようです。うめとうぐいすは、万葉集の春の歌では、よく歌われた題材で、 それが原因となって、絵の題材としても使われるようになったようです。 この句の後ろには、「紅葉に鹿(もみじにしか)、牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし)、 竹に虎(たけにとら)」と続けたり、「柳に燕(やなぎにつばめ)」とも言うようです。 およそ、植物(花)と動物の組み合わせが多いようです。

重要語の意味

梅=春先、一番初めに花をつける植物。  鶯=「うぐいす」と読み、春先、「ホーホケキョ」ときれいな 声で鳴く小鳥。春告げ鳥。  取り合わせ=つりあいがとれてよく似合っていること。  万葉集=「まんようしゅう」と読み、日本最古の歌集。飛鳥から奈良時代の 天皇から無名の歌人まで約4500首の和歌が収められている。  牡丹=「ぼたん」と読み、5月頃、たくさんの花びらをつけ 比較的大きくきれいな花を咲かせる植物。  唐獅子=「からじし」と読み、ライオンのこと。  虎=「とら」と読み、猫に似た動物で、黄色に黒の横じまの あるもの。体長2〜3メートル。  柳=「やなぎ」と読み、植物で、枝が下のほうへ下がっている木。  燕=「つばめ」と読み、春に来て秋に南に戻る渡り鳥。家の軒先に巣を 作ることがある。田畑の虫を食べる鳥。 

いわれ(歴史)と重要度

万葉集、春の歌。   重要度=☆☆☆   

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【万葉集】