●いずれ菖蒲か杜若

読み(ひらがな)

いずれ あやめか かきつばた。

意味

どちらも優れていて優劣がつかず、選択に迷うことのたとえ。(女性の美しさにたとえる場合が多い)

解説

あやめも、かきつばたも同じ種類の花で、初夏に美しい花を咲かせ区別するのが難しいことから生まれたようです。 また、いわれとしての故事には次のようなものがあります。源頼政が宮中で伝説上の怪獣ぬえを退治したほうびとして、 「菖蒲前(あやめのまえ)」という美女をいただく時、たくさんの女性の中から見つけ出せと言われ、選択に困って よんだ歌がもとになっているようです。

重要語の意味

いずれ=どちらも。  菖蒲=「あやめ」と読み、あやめ科の多年草の植物。6月ごろ紫や白の美しい花を咲かせる。  杜若=「かきつばた」と読み、あやめ科の多年草。初夏に紫や白の花菖蒲に似た花を咲かせる。  優劣=「ゆうれつ」と読み、すぐれていることとおとっていること。  選択=「せんたく」と読み、たくさんの中から1つだけを選び出すこと。  源頼政=「みなもとのよりまさ」と読み、平安末期の武将。保元、平治の乱の頃の人。源三位頼政(げんさんみよりまさ)。 

いわれ(歴史)と重要度

太平記(たいへいき)。   重要度=☆☆☆   

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菖蒲
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