●道教の本
ことわざが含まれる道教に関する書物の一覧です。
概要には本の簡単な解説が、例句には、その書物に該当することわざを載せています。
道教とは、中国、漢民族の伝統的宗教で、黄帝、老子を祖とする教えです。
黄帝(こうてい)=三皇の一人。中国古代の伝説上の王。医学に詳しい人。紀元前2500年頃の人か。
三皇(さんこう)=中国古代から、語り伝わった三天子。伏犠(ふっき)、神農(しんのう)、黄帝。
老子(ろうし)=紀元前600年頃の人と伝わるが実際に存在したかの疑いもあり、謎の多い人物。
老子 | |
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概要 | 中国、戦国時代の頃の思想家の考え方が書かれた書物のようで、紀元前500年頃から成った と伝わる道教の基本となる書。世界を成り立たせている根本のようなものを道(タウ)と説き、 「自然に帰ろう」と提案している。短い詩句、八十一より成っている。 |
例句 | 和光同塵。 知る者は博からず。 大事は小事より起こる。 怨みに報ゆるに徳を以てす。 千里の道も一歩から。 大器晩成。 足ることを知る。 無用の用。 |
荘子 | |
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概要 | 中国、戦国時代の思想家、荘周が書いた書。全てのものを成立させる基本原理を「道」と呼び、 この道と一つになることによって、自由な生き方ができるとする考え方をたとえ話で表現したもの。 紀元前300年頃の書とされる。 |
例句 | 郷に入っては郷に従う。 名は実の賓。 聖人に夢無し。 大同小異。 読書亡洋。 明鏡止水。 胡蝶の夢。 万物斉同。 |
列子 | |
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概要 | 中国、春秋時代の頃の人が書いた書と伝わる。当時の教訓などを、たとえ話として 表現したもの。紀元前400年頃の書。後代の偽書とする説もある。 |
例句 | 疑心暗鬼を生ず。 朝三暮四。 多岐亡羊。 |