●知る者は博からず

読み(ひらがな)

しるものは ひろからず。

意味

ある一つのことを、本当に良く知っている人は、そんなに、多くのことを知っていない ということ。

解説

この句は、中国古典の「老子」という書物の最後に書かれている言葉のようで、 あることを専門的に、理解している人の言葉は、知識がせまい為か、飾り気がなくて美しいものではない。 逆に、美しく飾られた言葉には、人をだましたり惑わしたりする傾向があると主張し、 さらに、広くいろいろなことを知っている人は、本当の知者ではないということを言っているようです。 音吉にとっては、少し理解が難しい句です。

重要語の意味

知る者=知者。智者。  知者=物事の道理を良く知っている人。  博からず=「ひろからず」と読み、知識がせまいということ。  道理=宇宙や自然のすじみちに合った正しい流れや順序。 

いわれ(歴史)と重要度

老子の最後の章、81の中に出てくる句。   重要度=☆

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知る
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【道教の老子】