●遠きを知りて近きを知らず
読み(ひらがな)とおきを しりて ちかきを しらず。 |
意味他人のことは、よく知っているけれど、自分や、その身近なことについては、わからない、ということ。 |
解説見る、聞くということについて考えてみなすと、自分の外の出来事は、比較的、冷静に見たり聞いたりできますが、 自分自身のことを冷静に見たり聞いたりするのは、かなり難しいことと思います。特に自分自身を見るということは、 ほとんど不可能でありますし、自分のしゃべっていることを冷静になって聞くということも、かなり難しいことと思います。 ですから、自分のことより他人のことのほうが、比較的おちついた心で観察することができるので、他人のことが、 よくわかっている、ということではないかと思います。 |
重要語の意味遠き=「とおき」と読み、遠いこと。 知る=「しる」と読み、見たり聞いたりしてなにかを理解する。わかる。 近き=「ちかき」と読み、近いこと。 身近=「みじか」と読み、身のまわりのこと。 冷静=「れいせい」と読み、感情などを伴わず比較的おちついていること。 観察=「かんさつ」と読み、物事のなりゆきなどを客観的に見続けること。 客観的=「きゃっかんてき」と読み、だれもが認めることのできるようす。主観的でないようす。 |
いわれ(歴史)と重要度中国古典の淮南子(えなんじ)。 重要度=☆☆☆ |
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