●君子は豹変す

読み(ひらがな)

くんしは ひょうへんす。

意味

徳のある人は、自分の過ちを認めれば、すぐに考え方などを改める、ということ。

解説

このことわざは、易経と言う占いの本にのっている言葉で、その占いの結果、「革」という形が出た時に、その説明に用いられた 言葉で、君子、小人ともに、心や態度を改める、ということのようです。余計なことですが、さらに説明文には、改まれば吉、そうでなければ凶となる、と書かれています。 今では、あまり良い意味には用いられず、態度が急に変わってしまうことに使われるようです。 豹変とは、動物のひょうが秋に毛が抜け、黒と黄の斑紋が急に表われることから、すぐに考えや態度を改めることを意味しているようです。

重要語の意味

君子=「くんし」と読み、行いが正しくて徳のある人。  徳=「とく」と読み、自然に人を感化する力。  豹変=「ひょうへん」と読み、@豹が秋にその毛が抜け美しい黒と黄色の斑紋(はんもん)が表われ急に変わること。 A態度や考え方が急に変わること。  豹=「ひょう」と読み、ネコ科の猛獣(もうじゅう)。全身が黄色で黒い斑点がある動物。  過ち=「あやまち」と読み、まちがい。失敗。  改める=「あらためる」と読み、@新しいものに変える。A改善する。  易経=「えききょう」と読み、中国の古い占いの書。筮竹(ぜいちく)を用いて占い、占いの結果として64この形がある。  小人=「しょうじん」と読み、庶民。普通の人。  革=「かく」と読み、古いことを捨てて新しいことを取り入れること。あらためること。  斑紋=「はんもん」と読み、まだら模様。不規則に点や模様が散在していること。 

いわれ(歴史)と重要度

易経・革。    重要度=☆☆☆

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君子
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【儒教の易経】