●習い性と成る

読み(ひらがな)

ならい せい となる。

意味

毎日、続けている習慣は、やがて、その人の生まれつきの性質のようになってしまう、ということ。

解説

このことわざの意味は、悪い習慣が身につけば、それが、その人の性質になり、 良い習慣を身につければ、それもその人の性質になってしまう、という意味で、 良い癖をつけるか、悪い癖をつけるかは、その人の心がけしだいで、変わるという 意味があると思います。これに似た、ことわざが、西洋にもあり、古代ギリシャの 哲学者のことば、「習慣は第二の天性なり(しゅうかんはだいにのてんせいなり)」 が、あります。意味は、ほとんど同じです。

重要語の意味

習い=@ならうこと。A習慣。また、練習、学習。  性=生まれつきにある心のはたらき。性質。  成る=形づくられる。できあがる。  習慣=長い期間、同じことを繰り返し行うこと。あたりまえの ように行うこと。  性質=人が生まれつき持っている心の癖のようなもの。天性。  天性=天からさずかった性質。  書経=「しょきょう」と読み、紀元前600年頃の中国の書物。 当時(殷や周の時代)の中国の、優れた知恵と徳をそなえた君主や、かしこい家臣の言葉を記録にした もの。中国では、長い期間、政治の規範が書かれた書物とされた。 

いわれ(歴史)と重要度

書経(しょきょう)、太甲(たいこう)上。家臣が君主(王)に忠告として言った言葉。   重要度=☆☆☆

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【儒教の書経】