●女の髪の毛には大象も繋がる

読み(ひらがな)

おんなの かみのけには たいぞうも つながる。

意味

女性の魅力は、どんな男の心も引きつけてしまう、強いちからがある、ということのたとえ。

解説

髪の毛は、その人の顔の見かけに影響を与えるものなので、特に、女性の美しい髪の毛の魅力は、男の心を強く引きつける ちからがある、ということかと思います。もとは、仏教のお経の中に載っている言葉で、「大きな象でさえ、女性の髪の毛で 作った綱(つな)で足をつながれると、象も動けなくなってしまう。」ということから生まれたことわざのようです。 なぜ、女の髪の毛と象なのかは、よく分かりませんが、世の中で一番大きな象のちからの強さも、女の髪の毛の魅力には勝てない。 つまり、異性に引かれてしまうちからが、どのくらい大きいかを表現する為に、象をたとえに使っているのではないかと思います。また、徒然草の中にも、 同じような表現の言葉があるようです。また、西洋では、「女性の頭の髪の毛一本は、20頭の牛よりも引くちからが強い。」という 表現があるようです。この言葉が載っているお経、「五苦章句経」は、「五句章句経」とも書くようですが、どのようなお経かは全く分かりません。

重要語の意味

女=女性。男でない人。  髪の毛=「かみのけ」と読み、頭に生えている毛。人の顔の外観に影響を与えるもの。  毛=「け」と読み、人や動物の体に生えている細い糸のようなもの。  大象=「たいぞう」と読み、大きな象。  象=「ぞう」と読み、陸上に住む動物で最も大きな体をもち大きなものを動かす力がある動物。  繋がる=「つながる」と読み、離れることなくその所にいる。  見かけ=外見。外から見たようす。  魅力=「みりょく」と読み、人の心をあるものに引きつけてしまうちから。美しい形や美しい色などを見て 心がその美しいものから離れようとしないちから。  引きつける=「ひきつける」と読み、魅力がある為、人の心がそのものに強く繋がれて離れようとしないこと。  徒然草=「つれづれぐさ」と読み、鎌倉時代の随筆。吉田兼好が仏教の無常観をベースに日常のさまざまなことを自由に書き綴ったもの。 

いわれ(歴史)と重要度

五苦章句経。   徒然草。     重要度=☆☆☆

スポンサードリンク


02←[03]

.