●鯉の滝登り
読み(ひらがな)こい の たきのぼり。 |
意味おどろくような勢いで、立身出世することのたとえ。 |
解説その人のちからが強いため社会的に認められ、また、よい地位に身を置くことができて、 世の中からよく知られるようになる、ことのたとえのようです。中国の竜門という場所に、 黄河という急な川の流れがあり、その流れを勢いよく泳ぎ登ることができた鯉が、竜になり天に登った という古い伝説がもとになっているようです。どのくらいの傾きの流れを登るのかはわかりませんが、 鯉が滝を登るのですから、とても勢いのある鯉だと思います。 「登竜門(とうりゅうもん)」と言いかえる場合もあるようです。 |
重要語の意味鯉=「こい」と読み、川などに住むやや大きな魚。淡水魚。 滝登り=「たきのぼり」と読み、流れとは逆方向に滝をのぼること。 滝=「たき」と読み、高い崖(がけ)などから落ちてくる急な水の流れ。 登る=「のぼる」と読み、上や上流の方へあがっていくこと。 勢い=「いきおい」と読み、動物などが活動する時にあらわれるちからの強さ。 立身出世=「りっしんしゅっせ」と読み、人が社会的に認められて良い地位につき名前が良く知られること。 黄河=「こうが」と読み、中国の北部を流れる大きな川。黄土(おうど)を含んでいるのでこの名がある。 竜門=「りゅうもん」と読み、黄河の中流地域にあり山にかこまれた険しいところ。竜門峡。 登竜門=「とうりゅうもん」と読み、実行し成功するには、とても難しいが、そこを超えれば立身出世への道が開ける入口。 泳ぐ=「およぐ」と読み、水の中を自由に動き回る。 |
いわれ(歴史)と重要度後漢書。 重要度=☆☆☆ |
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