●虎穴に入らずんば虎子を得ず

読み(ひらがな)

こけつに いらずんば こじを えず。

意味

危険を冒さなければ、成功することはできない、というたとえ。

解説

あぶないことばかりを気にしていては、目的をかなえることはできない、ということのようです。 虎の子どもを得るためには、虎の住んでいる穴の中に入らなければならない、ということから生まれたことわざのようです。 もとの言葉をそのまま簡単にしてみますと、「もし、虎の穴の中に入らなければ、虎の子どもを得ることはできない。」という 逆の意味になると思います。なぜ、虎の子どもが欲しいのか、その理由は分かりませんが、恐がらずに、あぶないことを 試してみれば、欲しいものが得られるということと思います。

重要語の意味

虎穴=「こけつ」と読み、とらの住んでいるあな。  入らずんば=「いらずんば」と読み、もし(穴の中に)はいらなければ。  虎子=「こじ」と読み、とらのこども。「こし」とも読む。  虎=「とら」と読み、ネコ科の動物。性格があらく他の動物の肉を食べる。昼間は穴の中にいて夜になると動きだす。  得ず=「えず」と読み、得られない。  得る=「える」と読み、とらえる。自分のものにする。  危険=「きけん」と読み、あぶないこと。よくないことが起こりそうなこと。  冒す=「おかす」と読み、あぶないことやむずかしいことをのりこえて何かをする。あぶないことを無理やりにする。  成功=「せいこう」と読み、目的をかなえて思いどおりになること。  かなえる=願いを現実のものにする。  簡単=「かんたん」と読み、やさしいこと。  欲しい=「ほしい」と読み、じぶんのものにしたい。  恐がる=「こわがる」と読み、悪いことが起きそうでやりたくないと思う。  試す=「ためす」と読み、じっさいにやってみる。  ずんば=「ずば」の強調語。 

いわれ(歴史)と重要度

後漢書・班超。   重要度=☆☆☆   

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