●蟹は甲羅に似せて穴を掘る

読み(ひらがな)

かには こうらに にせて あなをほる。

意味

人は、それぞれ自分の力量に合った言動をするものだ、というたとえ。

解説

自分の考えや望みは、その人の立場にあったものを持つようになり、行動や言葉も、 その人のちからにあったものとなる、また、人の心の広さにも、大きい小さいがあるという意味があるようです。 蟹は、自分の体の大きさに合わせて、穴を掘って、そこに住むことから生まれたことわざのようです。

重要語の意味

蟹=「かに」と読み、かたい殻をもつ節足動物。左右にはさみと足をつけ横に歩く動物。  甲羅=「こうら」と読み、かになどの体をおおっているかたい殻。「甲(こう)」とも言う。  似せて=「にせて」と読み、まねをして。同じような形にして。  穴=「あな」と読み、地面の中の作った動物のすみか。  掘る=「ほる」と読み、地面の中の土を取り出して穴をあける。  力量=「りきりょう」と読み、人の出すことのできるちからの程度。  言動=「げんどう」と読み、言うことと行うこと。  殻=「から」と読み、動物の内部を守るためにある表面のかたいもの。  心の広さ=外界と自己との隔ての程度に関わる心の開き具合。心の無我性。 

いわれ(歴史)と重要度

沢庵和尚(たくあんおしょう)の言葉。   毛吹草。   重要度=☆☆☆   

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かに