●鵜の真似をする烏

読み(ひらがな)

うの まねをする からす。

意味

自分の能力のことも考えず、軽い気持ちで人の真似をし、失敗することのたとえ。

解説

カラスが、川の中の魚を取っている鵜のすがたを見て、これはすごいと思ったカラスは、その鵜の真似をしたが、なかなか魚が取れないで、 ただ水を飲んで溺れてしまった、ということから生まれたことわざのようです。 自分の能力が、どのくらいあるのかを知らないで、いいかげんな思いつきで人の真似をすると、失敗してしまうことを戒める意味があるようです。 「鵜の真似をする烏水に溺れる(うのまねをするからすみずにおぼれる)」とも言うようです。 カラスは頭がいいらしいので、まだ鵜がたくさんいた昔、鵜の真似をしているカラスのようすを、実際に見ることがあったのではないかと思います。

重要語の意味

鵜=「う」と読み、水鳥のひとつ。水の中にもぐり魚を上手に取る動物。体の色は烏と同じ黒。  真似=「まね」と読み、他のしたことと同じようにすること。  烏=「からす」と読み、黒い鳥。不吉な鳥としてあまり好まれないが鳥の中で最も頭がいいらしい。  能力=「のうりょく」と読み、物事をやってしまうちから。  失敗=「しっぱい」と読み、試してみたが目的が果たせなかったこと。  溺れる=「おぼれる」と読み、泳ぐことができず水の中で思うようにならないこと。 

いわれ(歴史)と重要度

室町初期の風雅和歌集(ふうがわかしゅう)。   重要度=☆☆☆   

スポンサードリンク


[01]


.