●初心忘るべからず
読み(ひらがな)しょしん わする べからず。 |
意味初めて、何かをやろうと思ったときの、まじめな心を、忘れてはいけない、ということ。 |
解説何かを、長くやっていると、慣れてきて、初めのまじめさが薄れ、なまけ心が起きたり、 自分が優れていると思い込み、やっていることに満足するように、なりやすいですが、 そういう気持ちを、いましめる意味があるようです。 初心のまじめさを、長く続けるのは、少し難しいですが、物事の 完成度を高める為には、大切な心構えではないかと思います。この句は、室町時代の 世阿弥(ぜあみ)が、能楽を習う時の心構えとして、言った言葉のようで、「花鏡」という 作品の中に、この句が書かれているようです。 |
重要語の意味初心=@何かを始めようと思った時の、まじめな心。A習い始めの未熟さ。 未熟=「みじゅく」と読み、経験が少なく、一人前でないこと。 忘る=わすれる。心に思ったことが消える。 べからず=前にある言葉の禁止を意味する。 世阿弥=「ぜあみ」と読み、[1363-1443]、室町時代の芸術の一つ、 能楽(のうがく)の役者であり、作者でもあった人。能楽を大成させた一人。 |
いわれ(歴史)と重要度世阿弥(ぜあみ)のことば、花鏡(かきょう、はなのかがみ)。 重要度=☆☆☆ |
スポンサードリンク