●雀の千声鶴の一声

読み(ひらがな)

すずめのせんこえ つるのひとこえ。

意味

たくさんの人が集まり、議論をして決まらなかったことが、実力者の一言(ひとこと)で、 決まってしまうことのたとえ。また、普通の人が、いろいろと、あれこれ言うより、 すぐれた人が、ひとこと、言うほうが、価値があることのたとえ。

解説

雀が、たくさん集まって、鳴くよりも、たった、一羽でも、美しい鶴が、ひとこえ上げるほうが、 よく響き、目立つため、このような句が生まれたようです。単に、「鶴の一声」とも言います。

重要語の意味

雀=「すずめ」と読み、人の住んでいる身近な場所に群れをなして住んでいる小鳥。 よく動き、よく鳴く鳥。  千声=「せんこえ」、「ちごえ」と読み、1000の鳴き声。たくさんの声。  鶴=「つる」と読み、大型の水鳥。首、くちばし、足が長く、長寿で、美しい。  一声=「ひとこえ」と読み、ひとつの鳴き声。一回だけ鳴くこと。  議論=「ぎろん」と読み、たくさんの人で、話し合いをして、物事のやり方などを決めること。  実力者=「じつりょくしゃ」と読み、会社やグループなどで、実際に、大きな力を持っている人。 

いわれ(歴史)と重要度

墨子(ぼくし)。 漢書。 史記。   重要度=☆☆☆   超古風。

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鶴(つる)

つるは、沼や池の水辺、草原などに生活している鳥のひとつで、 姿も大きく、美しい鳥で、寿命が長い(90年ほど)ため、古くから、 めでたく、縁起のいい鳥として、大切にされてきたようです。 首と足、くちばしが長く、つるの声は、高い声がして、 よく目立つので、「鶴の一声」という言葉が、生まれたようです。 日本には、主に、3つの種類がいて、特別天然記念物の「たんちょうづる」は、北海道釧路の草原に 定住しているようです。他の2つは、ともに天然記念物で、「まなずる」は、鹿児島県に、また、 「なべずる」は、山口県と鹿児島県に、冬の寒い時期に、渡来(とらい)してくるようです。

つる


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