●呉越同舟

読み(ひらがな)

ごえつ どうしゅう

意味

仲の悪い者同士が、同じ場所に居ること、のたとえ。

解説

お互いに争って敵と思っている人たちが、同じ場所にいなければならない境遇になってしまった、ことを言うようです。 また、仲の悪い人たちであっても、同じ災難に合えば、それを逃れる為に協力し合うこと、のたとえでもあるようです。 この四字熟語には、孫子と呼ばれる本の率然という言葉に基づいた次のような故事があるようです。 「中国の春秋時代の呉という国と越という国は、お互いに長い間、争いをしていますが、この2つの国の人たちが同じふねに 乗り合わせた時、大きな風が吹いてふねが転覆しそうになったら、その災難を逃れる為、右手と左手が動くように2つの国が、 お互いに助け合うでしょう。」

重要語の意味

呉=「ご」と読み、中国春秋時代の国の名前。越と争った国。  越=「えつ」と読み、中国春秋時代の国の名前。呉と争った国。  同舟=「どうしゅう」と読み、同じふねに乗ること。  舟=「しゅう」と読み、ふね。水の上をわたる道具。  同士=「どうし」と読み、ある関係を持つ人。この場合は仲が悪いという関係にある人。  敵=「てき」と読み、戦いや競争などの相手。  境遇=「きょうぐう」と読み、生きてゆく上での立場や環境。  災難=「さいなん」と読み、よくない出来事。  協力=「きょうりょく」と読み、同じ目的のために他の人とちからを合わせること。  孫子=「そんし」と読み、@孫子があらわした兵法書。A呉の人。孫武の敬称。  率然=「そつぜん」と読み、思いがけないことが急に起こるようす。 

いわれ(歴史)と重要度

孫子・九地。   重要度=☆☆☆

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呉越同舟


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