●禍福己による

読み(ひらがな)

かふく おのれによる。

意味

禍を引き寄せるのも、幸福を呼び込むのも、すべては、その人の心の 持ち方や行いによる、ということ。

解説

心が汚れていれば、言葉や行動が、悪い方向へ行ってしまい、 心が清らかであれば、とらわれのない行いになります。だから、 心の持ち方によって生まれる行いが、次のステップへ進む 土壌を作り続け、その土壌が未来の幸不幸を決めてゆくのだと思います。 これと類似のことわざに、「禍福門なし、唯人の招く所 (かふくもんなし、ただひとのまねくところ)」というものがあり、 意味は、「禍福には入ってくる門があるのではなく、 ただ、人の心がけによって招くものである」ということのようです。

重要語の意味

禍福=「かふく」と読み、禍と幸福。  禍=わざわい。  福=こうふく。  己=「おのれ」と読み、自分自身。私。  わざわい=悪い出来事。  引き寄せる=「ひきよせる」と読み、ひいて近くによせる。  幸福=「こうふく」と読み、しあわせ。満足をしていること。  呼び込む=「よびこむ」と読み、よんで中へいれる。  心=「こころ」と読み、見たり聞いたりして、さまざまなことを感じ考え判断するところ。  行い=「おこない」と読み、しゃべったり身体を動かしたりして何かをすること。  汚れる=「よごれる」と読み、きたなくなる。けがれる。  清らか=「きよらか」と読み、すがすがしく汚れていないようす。  とらわれ=何かに執着(しゅうちゃく)すること。ある方向へかたよること。  ステップ=段階(だんかい)。  土壌=「どじょう」と読み、物事が生まれるもととなるもの。脳に蓄積(ちくせき)されていく記憶。  未来=「みらい」と読み、時間的に今より後ろのこと。将来。  幸不幸=「こうふこう」と読み、しあわせとふしあわせ。  決める=「きめる」と読み、定まる。  類似=「るいじ」と読み、似(に)ていること。同じようなもの。  禍=「わざわい」と読み、悪いこと。 

いわれ(歴史)と重要度

説苑(ぜいえん)。    春秋左氏伝。    法鉤経、1と2。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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禍福
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