●近きを捨てて遠きを謀る者は労して功無し

読み(ひらがな)

ちかきをすてて とおきを はかるものは ろうしてこうなし。

意味

何か問題が起きた時に、順序を間違うと無駄骨を折ることになる、ということ。

解説

自分の身近に起きている問題を、そのままにして、今の自分とは あまり関係のない遠い未来のことなどに気を配っていては、 苦労ばかり多くて、一向に成果は出ない、ということのようです。 まず、やらなければならないのは、身近な問題を解決することである、 といういましめだと思います。

重要語の意味

近き=「ちかき」と読み、近し。近い。身近。  捨てる=「すてる」と読み、なおざりにする。そのままにしておく。  遠き=「とおき」と読み、遠い。自分より離れていること。  謀る=「はかる」と読み、いろいろ考えて計画する。  労して=「ろうして」と読み、苦労ばかりして。  功無し=「こうなし」と読み、成功することがない。成果があがらない。  問題=「もんだい」と読み、不自由なこと。困ること。  順序=「じゅんじょ」と読み、何が先で何が後になるかということ。  無駄骨を折る=「むだぼねをおる」と読み、役に立たない苦労をする。  身近=「みぢか」と読み、自分の身のまわり。直近の出来事。家族など。  未来=「みらい」と読み、今とは時間的に後のこと。  気を配る=「きをくばる」と読み、心をある方向にむける。思い量る。  一向=「いっこう」と読み、下に打消しを伴って使う語。まったく、、、しない。  成果=「せいか」と読み、何かをこころみた結果。  解決=「かいけつ」と読み、問題となっていることをなおして成果をあげる。  いましめ=おしえとしてのことば。 

いわれ(歴史)と重要度

三略(さんりゃく)。   重要度=☆☆   難易度=ふつう

スポンサードリンク


01←[02]


.