●驕る平家は久しからず

読み(ひらがな)

おごる へいけは ひさしからず。

意味

うぬぼれて、いい気になり、勝手な振る舞いをする者は、長く栄えることなく、必ず滅びるという戒め。

解説

地位や財産などがあることを誇りに思い、他の人たちを見下すような者は、必ず滅びてしまう、という意味のようです。 平家物語の初めに出てくる言葉、「驕れる者久しからず」から生まれたことわざのようです。平家は当時の貴族社会の ぜいたくをねたみ、結果として戦いに勝ち、今度は平家が、ぜいたくをし勝手なことをしていたようで、 「平家でなければ人間ではない」とまで言って驕りを極めていたようです。「驕る者久しからず」とも言います。

重要語の意味

驕る=「おごる」と読み、地位や財産、能力などを誇りにして、わがままな振る舞いをすること。  平家=「へいけ」と読み、平安時代末期の最初の武士の一族。平氏。桓武天皇の子孫で保元平治の乱で勝利した一族。  久しからず=久しくない。  久しい=「ひさしい」と読み、ある時からの過ぎた時間が長いこと。  うぬぼれ=自分が優れていると思っていばること。  勝手な振る舞い=「かってなふるまい」と読み、他人のことを考えず自分の都合のよいように振る舞うこと。  誇る=「ほこる」と読み、自慢する。  貴族=「きぞく」と読み、生まれによって社会的に特定の権利を持っている者。朝廷の仕事に就いている一族、大伴、藤原氏など。  ねたむ=他人の様子を見て、自分もそのようにありたいと思ったり、憎いと思ったりすること。 

いわれ(歴史)と重要度

平家物語。  老子。  易経。    重要度=☆☆☆   

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驕り
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【平家物語】