●子は一世、夫婦は二世、主従は三世、他人は五世

読み(ひらがな)

こは いっせ、ふうふは にせ、しゅじゅうは さんぜ、たにんは ごせ。

意味

親と子の関係は、最も大切なものだけれども、他人との関係も大切にしなさい、という教え。

解説

人が、生きているということは、現在、過去、未来を通して、多くの因縁によっている、ということを 現わそうとした言葉ではないかと思います。親と子の関係は、今、生きている現世という1つの強いつながりで結ばれている。 さらに、夫婦の関係は、現世で結ばれ、再び来世でも結ばれようとする二世のちぎりであり、 主人とそれに従う人の関係は、前世と現世と来世の3つのつながりによって結ばれ、そして、他人との関係は、 さらに多くの5つの世をつながりとして結ばれている、ということのようです。 少し矛盾した表現のように感じますが、難しい仏教の「因縁」という言葉を説明するために、 方便として考え出されたものではないかと思います。

重要語の意味

子=「こ」と読み、男と女が結婚して生まれてきた人。  世=「せ」と読み、生まれ変わるという考え方のなかで人の一生を過去と現在と未来などに分ける時に使う言葉。前世、現世、来世など。  夫婦=「ふうふ」と読み、結婚している男と女。夫と妻。強い約束で結ばれた男と女。  主従=「しゅじゅう」と読み、主になる人とその人に従う人。師弟など。  他人=「たにん」と読み、自分の親族以外の人。  前世=「ぜんせ」と読み、今の世に生まれてくる前の世。過去世。  現世=「げんせ」と読み、現在生きている世。この世。  来世=「らいせ」と読み、死んだ後の世。後世。未来世。  因縁=「いんねん」と読み、この世のものはさまざまな原因とそのつながりによって生じているとする仏教の重要な考え方。  ちぎり=約束。  矛盾=「むじゅん」と読み、物事をひとつの考え方で通していないこと。  方便=「ほうべん」と読み、理解することが難しく言葉でも説明しにくいことを形や絵や言葉にあらわす時に使われる方法。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆   

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