●血で血を洗う

読み(ひらがな)

ちで ちを あらう。

意味

血のつながっている者同士が、血を流すような争いをすること。

解説

親子や兄弟などの血のつながりのある者が、お互いに争うことのようです。もとの意味は、血で汚れたところを水で洗うのなら、 汚れは落ちますが、血を使って洗うと、ますます血で汚れてしまう、ということで、 悪いものをさらに悪くしてしまうという意味が含まれていると思います。 また、暴力に対しては暴力で、悪事に対しては悪事で対抗することのたとえでもあるようです。 「血を以て血を洗う(ちをもってちをあらう)」とも言います。 今回調べて発見したことですが、もともとは、仏教の出世による名誉のことをたとえた言葉のようです。

重要語の意味

血=「ち」と読み、@人の体の中を流れる大切な赤い液体。A血のつながりのある者、親子、兄弟、親戚。  洗う=「あらう」と読み、水などで汚れを落とす。比喩として心の中の汚れがなくなること。  争う=「あらそう」と読み、自分の思いを通すため互いにはりあうこと。  暴力=「ぼうりょく」と読み、乱暴なふるまい。言葉でなく腕力を使った行為。  悪事=「あくじ」と読み、わるいこと。  対抗=「たいこう」と読み、ひとつのものに対して、もうひとつのものが、お互いに争うこと。  出世=「しゅっせ」と読み、出家して正式に仏の道に入り、心の汚れ(煩悩)を洗い流すこと。  名誉=「めいよ」と読み、世間的なほまれ(仏教的には煩悩と思われる)。 

いわれ(歴史)と重要度

唐書(とうじょ)源木。   発心集。   雑阿含経。    重要度=☆☆☆

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