●藪医者の病人選び
読み(ひらがな)やぶいしゃの びょうにんえらび。 |
意味実力のない者ほど、仕事をえり好みする、ということのたとえ。 |
解説能力のない人ほど、自分の好きな仕事だけを選んでしまう、ということのようです。 藪医者は「野巫医者」とも書きます。 古代では、病気の原因を探るのに、呪術を使っていたようです。しかし、 医学が進歩してくると、中国や西洋から入ってきた医学が治療に役立つようになり、 呪術を使う医術は信用されなくなりました。このような理由から、呪術を用いる医者のことを「やぶいしゃ」と 呼ぶようになったのではないかと思います。 藪医者は、医学的に根拠のない医術を行うので、自分に都合のいい患者だけを 選ぶことしかできなかったのだと思います。 医学が発達していない頃は、目に見えない疫病神が病気を起こすと考え、呪術的要素が強かったのではないかと思います。 |
重要語の意味藪医者=「やぶいしゃ」と読み、病人の診断や治療がへたな医者。「野巫医者」とも書く。 藪=「やぶ」と読み、やぶ。野巫。 医=「い」と読み、@病気をなおす。Aくすし。Bみこ。かんなぎ。 医者=「いしゃ」と読み、病気を診察し治療する人。 病人=「びょうにん」と読み、病気にかかっている人。患者。 選び=「えらび」と読み、2つ以上のものから、いいと思われるものを抜き出すこと。 実力=「じつりょく」と読み、実際のちから。 仕事=「しごと」と読み、するべきこと。やらなければならないこと。 えり好み=「えりごのみ」と読み、多くのものから好きなものを選び出すこと。 野巫=「やぶ」と読み、田舎の巫医。 巫医=「ふい」と読み、みこと医者。または医者。古代ではみこが医者をかねていた。 巫=「みこ」と読み、みこ。かんなぎ。医者。 古代=「こだい」と読み、大和朝廷から平安時代終わりまで。 病気=「びょうき」と読み、体や心が健康な時とは違った状態になること。 呪術=「じゅじゅつ」と読み、超自然的なことに働きかけて病気や災難などの原因を探り改善しようとする方法。 医学=「いがく」と読み、体のしくみや病気などの原因を調べ、病気の診断、治療、予防などを研究する学問。 治療=「ちりょう」と読み、病気をなおすこと。 医術=「いじゅつ」と読み、病気や傷などを診断し治療するための技術。 根拠=「こんきょ」と読み、学問や考えなどの基本となるもの。 患者=「かんじゃ」と読み、病人。 疫病神=「やくびょうがみ」と読み、病気などを流行させる神。 |
いわれ(歴史)と重要度不明。 重要度=☆☆☆ 難易度=むずかしい |
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