オルゴールの起源

はじめに」も書いたように、オルゴールは、時計の時報用のベルが改良小型化されて、 音楽を奏でるようになったようです。世界でも有名な大きな時計、イギリス・ロンドンにある、 ベル(鐘)の音として有名な「ウェスト・ミンスター・チャイム」ですが、この時計のベルの音がオルゴールの 起源のようです。この大時計のことを普通、「ビッグベン」と呼びます。

ビッグベンの音(DTMによる電子合成音)

このチャイムの音は、多くの市民に時を知らせるために生まれた方法で、ベルを大きなハンマーで 鳴らしているようです。この時計のことを一般に「カリヨン」とも呼ぶようですが、やがて、 この時計をだれでもが身近なところに置いておきたいという欲求が生まれ、その実現が図られたとき、 オルゴールが誕生することになったようです。

時計を携帯式の形で、いつでも持っていけるようにする為には、出来るだけ小さくしなければなりません。 やがて小型化された時計は、ゼンマイ式のもので、ベル(chime)とハンマーを使わない方法で音楽を 奏でる携帯式の時計が生まれていったようです(18世紀末、スイス・ジュネーブの時計職人が発明)。 方法として考え出されたのが、櫛歯(ティース・音板)とシリンダー(ドラム)によるメロディ発生方式 のようです(コムミュージック)。


その頃、同じようなものが、他のヨーロッパ地区でも制作されていたという説もあるようです。