●羊頭狗肉

読み(ひらがな)

ようとう くにく

意味

看板には、人の目を引くものを出しておき、実際には、ちがうものを売ることのたとえ。

解説

羊の頭を店の前に出して人目を引き、羊の肉を売るように見せかけて、実際は、食べ物にしない小さな犬の肉を 売る、ということのようです。表向きの宣伝には、立派なものを出して、店で実際に売っているものは、 それより劣る粗悪なものを売ることで、見かけと内容が一致しないことのたとえでもあるようです。 「羊頭を懸けて狗肉を売る(ようとうをかけてくにくをうる)」を短くした言葉です。

重要語の意味

羊頭=「ようとう」と読み、ひつじのあたま。  狗肉=「くにく」と読み、小さな犬の肉。ふつう肉食にはしない。  羊=ひつじ。うし科の家畜、肉食として用いられる。  頭=あたま。  狗=いぬ。小さい犬。  肉=にく。食用の肉。  看板=「かんばん」と読み、@商売で店の宣伝のために使う板。広告用の板。A人の目をひいて人気を高めるためのもの。  人目を引く=「ひとめをひく」と読み、多くの人の注目を集める。  見せかける=見た目をよくする。  実際=「じっさい」と読み、現実のようす。ほんとうのこと。  宣伝=「せんでん」と読み、商品の特長を多くの人たちに知ってもらうためにすること。  立派=「りっぱ」と読み、人の目につき目立って正しいようす。  劣る=「おとる」と読み、他のものに比べて価値が低い。  粗悪=「そあく」と読み、ものの質があらくて悪いようす。  一致=「いっち」と読み、2つ以上のものの内容が同じになること。  懸ける=「かける」と読み、@何かにとめてぶらさげる。A人の目にわかるように高い所などにかかげる。  肉食=「にくしょく」と読み、人が獣(けもの)などの肉を食べ物にすること。 

いわれ(歴史)と重要度

無門関(むもんかん)・第六則。   恒言録。   晏子春秋。   重要度=☆☆☆

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羊頭狗肉

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