●落ち武者は薄の穂にも怖ず

読み(ひらがな)

おちむしゃは すすきのほにも おず。

意味

怖いと思って、びくびくしていると、何でもないものまで、恐ろしいと感じてしまう、というたとえ。

解説

戦いに負けて追われている武士は、すすきの穂が揺れるのを見て、敵がいるのでは ないかと思い、恐れてしまうということから生まれたことわざのようです。この句も 心の持ち方のことを言ったもので、心が何かにおびえていると、実際は何でもないような ことが怖くなってしまう、ということのようです。

重要語の意味

落ち武者=「おちむしゃ」と読み、戦いに負けて敵から逃げている途中の武士。  薄=「すすき」と読み、秋によく見る草の一つ。風が吹くと簡単に揺れる。「芒」とも書く。  穂=「ほ」と読み、すすきの実がたくさん集まったもの。軽いもの。  怖ず=「おず」と読み、怖いと感じる。びくびく恐れる。  怖い=「こわい」と読み、何か悪いことが起こりそうで近くに寄りたくない。それから逃げたい。  びくびく=いつも怖いと感じる様子。  恐れる=何か悪いことが起こりそうなので心配したりする。  おびえる=怖いと感じて体が震える。 

いわれ(歴史)と重要度

狂言、「空腕(そらうで)」。  毛吹草。  晋書(しんじょ)。    重要度=☆☆☆   

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武者
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