●触らぬ神に祟りなし

読み(ひらがな)

さわらぬかみに たたりなし。

意味

余計なことに手を出したり、関わったりしなければ、そのものから受ける 悪い出来事などは、起こらないということ。

解説

神様に手を合わせ、お願い事などをして、神様と関係を持たなければ、 その神様を粗末にするという事もないので、その神様からの祟りを受けることもない ということから生まれた句。必要以上に、他人の事などを批判したり、関係を持ったりすると、 かえって、そのことによって、損をしてしまう事があるので、余計なことは、しないほうがいいという事 のようです。

重要語の意味

触らぬ=@ものや人などと関係を持たないこと。Aものや人などに、ふれたりしないこと。  神=目には見えないが、何らかの力を持っているもので、多くは、自然の中にあるのでは ないかと考えられているもの。  祟り=「たたり」と読み、神様や仏様や死んだ人の霊などを、粗末にしたり、悪い事をした為、 不幸な結果を導くと考えられていること。  霊=「れい」と読み、目に見えない、何らかのエネルギーのようなもの、人間の体のどこかに宿っているのでは ないかと考えられているもの。死後、肉体から離れていくと考えられているもの。  粗末=「そまつ」と読み、自分にとって、特に必要とは思わない為、いいかげんに扱うこと。

いわれ(歴史)と重要度

大阪(中京)いろはがるた。 夏山雑談。   重要度=☆☆☆

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祖先

神様や、仏様や霊は、目には見えませんが、昔から、何らかの力があるのではないかと 考えられてきました。ところで、私という個人は、自分の両親である父と母の間において授かり、 この世に生を受けてきていますが、その父と母も、同じく、その両親によって、この世に生を 受けてきています。このように考えますと、例えば、500年さかのぼれば、たぶん、 10世代として、2の10乗=1024人の人たちのおかげで、今の私が、ここにいるという ことになります。神様は、どのような存在なのかは、分かりませんが、私と関わりを持つ、 祖先は必ず、誰にでも、いるはずですから、自分と関わりをもつ、祖先を、あまり粗末に するのは、良くないのかもしれません。


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