●長夜の飲

読み(ひらがな)

ちょうやのいん。

意味

夜通し飲む、長い酒。夜を長々と、明け方まで、徹夜で、酒を飲み続けること。

解説

なぜこんな句が、現在まで、残っているのか分かりませんが、かなり古い故事のようです。 中国の「韓非子」という、君主の国を治めるやり方として、「賞と罰とをもって行う法術」に 関する本(紀元前230年頃)の中で、殷の時代(紀元前1100年頃)の最後の王が、夜が明けても、 家の扉を全て、締め切り、部屋を真っ暗にして、火をともし、酒を飲んで、宴(うたげ)を続けたという 故事を書き記した一説があるようです。紀元前1000年もの昔の中国の王のことが、こう言う形で 、ことわざとして残っているのは、何か別の意味も、あるのかもしれません。 この故事が書かれた書物「韓非子」は、秦の始皇帝の天下統一の方法に、何らかの影響を与えているようです。

重要語の意味

長夜=「ちょうや」と読み、夜をずっと、起きたまま過ごすこと。  飲=「いん」と読み、酒盛り、宴(うたげ)。  宴=「うたげ」と読み、「うちあげ」という言葉を短くしたもの。何かを終えて、酒盛りをすること。 

いわれ(歴史)と重要度

韓非子(かんぴし)説林(ぜいりん)   重要度=☆☆   

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長夜
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