●男女七歳にして席を同じうせず

読み(ひらがな)

だんじょしちさいにして せきをおなじゅうせず。

意味

年齢が、7才にもなれば、男と女の性は、違うものであるという意識を持たせ、 同じ場所に座らせては、いけないという、中国の古い教え。

解説

男女が、同じ、ござの中で、一緒に座っては、いけないという意味があるようで、 たとえ、幼い男女であっても、性の違いを知らないで、親しくなってはならないという儒教の古く、 厳しい教えのようです。この後に、「食を共にせず」と、続く場合もあるようです。 男女のみだらな性の関係を、いましめる為の言葉のようで、 今の時代には、ちょっと合わないかもしれませんが、昔は、それだけ、 厳しい教えがあったということのようです。

重要語の意味

男女=おとこと、おんな。  七歳=年が7才。  席=ござ、むしろ。地面に敷いて、その上に4人で座るときに使う。昔は、寝床にもした。  同じうせず=同じ所に座らせない。  ござ=たたみの表にする、いぐさの茎で作った持ち運びのできる薄い敷物。  むしろ=普通、イネの茎で作った、持ち運びのできる薄い敷物(すこし粗末なもの)。 

いわれ(歴史)と重要度

礼記(らいき):内則。   重要度=☆☆☆   超古風。

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礼記(らいき)

紀元前150年頃の、中国の漢の時代に、初めて書かれた本のようで、 その後、いくどか、編集しなおして、49編にまとめられた本のようです。 この本の中には、儒教の基本である、「礼」に関する日常生活全般の、礼儀作法が 書かれているようです。

男女
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