●愛してその悪を知り、憎みてその善を知る
読み(ひらがな)あいして そのあくを しり、 にくみて そのぜんを しる。 |
意味人を愛しても、その人の欠点を認め、また、人を憎いと思っても、 その人の長所を認めるべきである、という教え。 |
解説人には、必ず長所もあれば、短所もあるはずです。だから、 人を好きになるのは、その人の長所を見て好きになるのですが、 その人にも、どこかに悪い面もあるはずですから、そこを認めるべきである、と教え。 また、人を憎いと思うのは、その人の悪い面を知って憎むのですが、その人にも善となる 長所も必ずあるはずですから、それを認めるべきである、という教えのようです。 愛や憎しみは、感情だけで、相手を判断してしまいますが、冷静に相手のことを 確かめ、認める必要がある、ということのようです。現実的には、なかなか難しいことですが、 響きのきれいな、ことわざだと思います。音吉は、このことわざを今回始めて、知りました。 |
重要語の意味愛する=よいところを認めて、好きになったり、大切にしたいと思う。 悪=わるいこと。わるい行い。 憎む=「にくむ」と読み、悪いところを知って、きらいになる。 善=「ぜん」と読み、よいこと。よい行い。 知る=あるということを心で認める。 長所=「ちょうしょ」と読み、よいところ。優れているところ。 短所=「たんしょ」と読み、悪いところ。欠点。劣っているところ。 礼記=「らいき」と読み、儒教の礼に関する内容を集めた書物。 大学、中庸、曲礼、内則、王制、月令、礼運、楽記、しい、などがある。 |
いわれ(歴史)と重要度礼記(らいき)・曲礼(きょくれい)上。 重要度=☆☆☆ |
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