●花も実もある
読み(ひらがな)はなも みもある。 |
意味外見が美しいだけでなく、内容も充実しているたとえ。 |
解説外から見たようすが美しいだけでなく、その内側に持っているものも ゆたかで充分にそなわっているということです。また、 道理も人情もよく理解しているということでもあります。 美しい花を咲かせ、実もなるという意味があり、源氏物語の中では、 橘の花を示した次のような言葉があるようです。 「五月まつ花、橘の、花も実も具し」。橘は、五月ごろ花を咲かせ いい香りを放ち、みかんのような実をつけるようです。また、 別の一つの例として、文武両道をそなえた武士のことでもあるようです。 |
重要語の意味花=「はな」と読み、植物が同じ時期に咲かせるもの。色が美しく形、香などがよい。 実=「み」と読み、果実。花が咲き実をつけたもの。種だけでないもの。 外見=「がいけん」と読み、外から見たようす。 美しい=「うつくしい」と読み、形や色、香がよい感じである。 内容=「ないよう」と読み、中に持っているもの。 充実=「じゅうじつ」と読み、ゆたかで充分にそなわっていること。 道理=「どうり」と読み、物事の理にあった考え方。 人情=「にんじょう」と読み、人が生まれながらに持っている感情。思いやりやなさけなど。 源氏物語=「げんじものがたり」と読み、紫式部が書いた長編小説。平安時代の中期に書かれたもの。 橘=「たちばな」と読み、ミカン科の常緑小高木。日本に自生する唯一のみかん。花が咲くとよい香りがする。 内裏紫宸殿(だいりししんでん)の庭に植えられていた。 五月=「さつき」と読み、旧暦五月のこと。橘の花が咲くころ。 具す=「ぐす」と読み、そなわっている。もっている。 文武=「ぶんぶ」と読み、学問と武芸。 武士=「ぶし」と読み、昔、武芸を習って将軍などに仕えた人。 |
いわれ(歴史)と重要度源氏物語。 ひらがな盛衰記。 重要度=☆☆☆ 難易度=ふつう |
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