●宵待草

作詞:竹久 夢二 作曲:多 忠亮 編曲:ピュートン 歌声:ボーカロイド

まてどくらせど こぬひとを よいまちぐさの やるせなさ 
こよいは つきも でぬそうな

くれてかわらに ほしひとつ よいまちぐさの はながちる
ふけては かぜも なくそうな ふけては かぜも なくそうな



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【民謡】
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うた一考

この曲は、大正の末に大流行した歌のようで、今の演歌の走りのような曲です。 この曲は、夢二が失恋した時に、恋人に会えない悲しさを歌にしたもののようです。 宵待草は、大待宵草(おおまちよいぐさ)が正式な呼び名のようで、月見草と間違えられるようです。 日が沈んだ後、黄色い花を咲かせ、夜が明けるとともに花をしぼめるようで、夢二が 人の目を隠れて咲いている花(女性)を取り上げ、歌にしたものと思われます。

歌詞の解釈

いくら待って暮らしていても、恋しい人は、戻ってこないのは、 宵待草が、思いを晴らすことができないのに似ている。今夜は、 月さえも出ないようなので、宵待草の花を見ることもできない。

日が暮れて河原の空に、星がひとつ現れる時、宵待草の花が散る。 夜が深くなる頃には、悲しさがいっそう深くなり、風さえも泣いてしまうそうだ。

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