●不智不徳

読み(ひらがな)

ふち ふとく

意味

知識と知恵がなく、また、道徳心と人格に欠けていること。

解説

学ぶことを好まないので知識が少なくなり、正しい判断や見かたもできなくなる。また、 社会の中で、正しい行いをしようとする心がけもなく、人間としての性質が劣っていることのようです。 智徳がないことをあらわした言葉で、「学問のすすめ」の第17編・人望論にのっています。 智徳という言葉は、あまり聞いたことがありませんが、学問のすすめを読めば、智徳の意味が、明らかになると思います。 ただし、原文の本は、少し難しいと思いますので、現代語訳のものを読んだほうが分かりやすいと思います。

重要語の意味

不智=「ふち」と読み、知識と知恵がないこと。愚かなこと。  不徳=「ふとく」と読み、徳がないこと。道徳心と人格に欠けていること。  智徳=「ちとく」と読み、知識と道徳。知恵と人格。  知識=「ちしき」と読み、あることについてよく知っていること。  知恵=「ちえ」と読み、現実を正しく見て正しく判断する心のはたらき。  道徳=「どうとく」と読み、社会の中で正しい行いをするために個人が心がけていること。  人格=「じんかく」と読み、人間としての性質がすぐれていること。ひとがら。  欠ける=「かける」と読み、あるべきものが不足する。  判断=「はんだん」と読み、物事の状況を知って考えなどを決めること。  心がける=「こころがける」と読み、いつもそのことに注意している。  性質=「せいしつ」と読み、他のものと区別でき本来そのものが持っているもの。  劣る=「おとる」と読み、少ない。低い。  学問のすすめ=明治の初めに福沢諭吉が書いた啓蒙書。  人望=「じんぼう」と読み、他の人から信頼され敬(うやま)われていること。智徳を備えていること。  不=@いやしむ。A、、、にあらず。  智=@頭のはたらき。Aものしり。  徳=@人格者。A人間として価値のある行いをすること。  原文=「げんぶん」と読み、訳した文章に対して、もとの文章。 

いわれ(歴史)と重要度

学問のすすめ・第17編・人望論。     重要度=☆     難易度=ふつう

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不智不徳