●不立文字

読み(ひらがな)

ふりゅう もんじ

意味

仏教の真理(悟り)を、文字として表すのは、とても難しいということ。

解説

この四字熟語は、禅宗の看板文字のようなもので、この後ろに続く、 「教外別伝(きょうげべつでん)」と一緒に用いて、その本来の意味を理解することができる ようです。仏教の真理を得るには、文字や言葉は当然、必要だけれども、文字だけに頼っては、 真理は得られず、文字以外の別の方法、例えば、師の心から直接その教えを受けたり、 自分自身の坐禅などの体験として、その真理を得ようとするものである、ということのようです。

重要語の意味

不立=「ふりゅう」と読み、立てない。重要なものとしない。  文字=「もんじ」と読み、言葉を紙などに表す為の線や記号。もじ。  禅宗=「ぜんしゅう」と読み、達磨が伝えたとする、坐禅によって、 仏教の真理を得ようとする宗派のひとつ。  教外別伝=「きょうげべつでん」と読み、 教えとしての真理は言葉や文字以外の別の方法で伝える。  坐禅=「ざぜん」と読み、足を組み、手を合わせ、呼吸を整え、 心を静かにして、座ることにより、本来の自己を見つめる方法。  看板=「かんばん」と読み、広く知らせる為に、その内容を示すこと。 

いわれ(歴史)と重要度

禅宗の辞典、祖庭事苑(そていじえん)。   重要度=☆☆☆

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不立文字


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