●楕円軌道
読み(ひらがな)だえん きどう |
意味惑星が、太陽のまわりを公転する時の軌道が、楕円であるということ。 |
解説夜空に輝く星々は、数えきれないほど多くありますが、特に明るく輝く5つの星は、 昔から惑星として観測され、順行、逆行、留と呼ばれる複雑な動きをすることで知られていました。 順行、逆行、留は、天球上の視運動のことで、日周運動とは異なるものです。 この惑星の複雑な運動から導き出されたのが、コペルニクスの地動説です。 同じ頃、ケプラーは、地動説に関心を持ち、ティコ・ブラーエという人の弟子になりました。 ティコ・ブラーエは、惑星や星座に関する膨大な観測データを記録していましたが、 彼の死後、ケプラーは、その観測記録からケプラーの法則を見つけました。 そのケプラーの第一法則が、楕円軌道の法則と言うものです。 ケプラーの法則は、その後、ニュートンの万有引力の法則へと引き継がれ 地動説が、ようやく定着するようになりました。 |
重要語の意味楕円=「だえん」と読み、平面上で2つの定点(焦点)からの距離の和が一定である点の軌跡。 軌道=「きどう」と読み、惑星が一定の規則に従って動く経路。惑星が公転する時の動きの道。 楕=こばんがた。細長く丸みのある形。 円=まる。まるい。 軌=わだち。車の通った道筋。 道=とおりみち。 惑星=「わくせい」と読み、まどう星と考えられた天体。水星、金星、火星、木星、土星。 太陽=「たいよう」と読み、太陽系の中心にある恒星。惑星は太陽のまわりを公転している。 公転=「こうてん」と読み、1の天体(惑星)が他の天体(太陽)のまわりを動いていること。 順行=「じゅんこう」と読み、目的となる惑星の天球上での視運動が西から東へ動くこと。 逆行=「ぎゃっこう」と読み、目的となる惑星の天球上での視運動が東から西へ動くこと。 留=「りゅう」と読み、目的となる惑星の天球上での視運動が止まっているように見えること。 天球=「てんきゅう」と読み、観測者を中心とする仮想の球面。観測対象となるのは空に見えている半分の球面。 視運動=「しうんどう」と読み、夜空を同じ時刻に見た時、目的となる惑星がどのくらい動いたかを示すもの。 全天の恒星(星座)の位置とのズレで日周運動とは別のもの。 日周運動=「にっしゅううんどう」と読み、地球の自転によって太陽や星座、惑星が東から西へ動くこと。 コペルニクス=ポーランドの天文学者。「天球の回転について」という本を表した人。[1437-1543]。 地動説=「ちどうせつ」と読み、天動説が常識であった時代にコペルニクスが唱えた説。地球が太陽の周りを円運動をしているとする説。 ケプラー=ドイツの天文学者。ティコブラーエの観測記録をもとにケプラーの法則を導き出す。[1571-1630]。 ティコ・ブラーエ=デンマークの天文学者。肉眼による精度の高い惑星などの天体記録を残した人。[1546-1601]。 ケプラーの法則=「けぷらーのほうそく」と読み、惑星の運動に関する3つの法則。 ニュートン=イギリスの物理学者、数学者、天文学者。天体の運動を万有引力の法則によって説明した。[1642-1727]。 万有引力の法則=「ばんゆういんりょくのほうそく」と読み、すべての物体に働くお互いに引き合う力。 |
いわれ(歴史)と重要度ケプラーの第一法則。 重要度=☆☆ 難易度=むずかしい 熟語分類=科学。 |
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