●埒が明かない

読み(ひらがな)

らちが あかない。

意味

物事の決まりが着かず、はっきりしないこと。はかどらないこと。

解説

なかなか、思うように物事が進まず、途中で,止まっているような状態のことを 言うようです。この反対の句に、「埒が明く」がありますが、そのいわれは、 昔、あるお祭りの時、神輿(みこし)を一夜、別の所へ置き、囲いをつけて、人が入れないようにし、 次の朝、幣(ぬさ)を持ってきて、祝詞を読み上げてから、その囲いを開けて、人が入れるようにしたことに、 由来しているようです。神輿(みこし)の周りにつけた柵(さく)のようなものを「埒(らち)」 と呼び、この柵(さく)が、取り除かれたことを言っているようです。

重要語の意味

埒=「らち」と読み、@かこい。さく。馬場の柵。A物事の限界を決める区切り。  明く=柵や、囲いが、取り除かれる。開く。  幣=「ぬさ」と読み、棒の先に、麻や木綿、紙などで作った、ひらひらしたもの をつけたもの。神様に祈るときに、供え使うもの。  神輿=「みこし」と読み、お祭りのとき、神様が、それに乗り、 移動するために使う乗り物。  祝詞=「のりと」と読み、お祭りのとき、神様の幸福を祝って、祈る言葉。 

いわれ(歴史)と重要度

江戸時代の貝原好古の「諺草」。   重要度=☆   

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