●韋駄天走り

読み(ひらがな)

いだてん ばしり。

意味

韋駄天のように、ものすごい速さで走ること。

解説

韋駄天とは、どのような人なんでしょうか。 彼は、インドの神話にある「スカンダ」という神でしたが、 仏教に取り入れられ、仏法を守護する神として日本に入ってきたようです。 胎蔵界のマンダラの一番外の部分に配置されている外金剛部院の南方にいる 天部の守護神です。彼は、四天王の一人、増長天に属している八将軍の 一人で、寺の伽藍を守る神とされ、足が速いことで知られていました。 修行僧が悪魔に悩まされる時は、走って来て、これを救うと考えられていたようです。

重要語の意味

韋駄天=「いだてん」と読み、仏法の守護神。スカンダというバラモン教の神。仏像として禅宗寺院の厨房に置かれることが多い。  走り=「はしり」と読み、はしること。  ものすごい=程度がはなはだしい。  速さ=「はやさ」と読み、はやいこと。  走る=「はしる」と読み、足を速く動かして前に進む。  インドの神話=マハーバーラタとラーマーヤナという叙事詩に描かれている。  スカンダ=ヒンズー教の神でシバ神の子。悪魔を打ち破る軍神。  神=「かみ」と読み、信仰の対象となるもの。人間に禍福をもたらすと考えられているもの。  仏教=「ぶっきょう」と読み、釈迦が説いた教え。  仏法=「ぶっぽう」と読み、仏が悟った真理。仏教。  守護=「しゅご」と読み、まもること。  胎蔵界=「たいぞうかい」と読み、密教で説く両部マンダラの一つ。中央に大日如来が安座して慈悲に包まれた仏の世界を示したもの。  マンダラ=密教の経典から創作された仏法を絵図にしたもの。胎蔵界と金剛界の2つの絵がある。  外金剛部院=「げこんごうぶいん」と読み、胎蔵界マンダラの一番外側にあり仏の世界を守るための場所。  天部=「てんぶ」と読み、如来、菩薩、明王の邪魔をするものに対して防御する神などがいる天界。四天王。十二神将など。  四天王=「してんのう」と読み、仏法を守護する4つの神。持国天、増長天、広目天、多聞天。須弥山の四王天の主。  増長天=「ぞうちょうてん」と読み、帝釈天につかえ南方を守る神。怒りの顔をした戦いの神。  将軍=「しょうぐん」と読み、戦いをする軍隊の大将。  伽藍=「がらん」と読み、修行僧が仏道を修行する所。  修行僧=「しゅぎょうそう」と読み、仏道を身につけようとする僧。坐禅などを行う僧。  悪魔=「あくま」と読み、坐禅などの行をしている時、その修行を邪魔するもの。 

いわれ(歴史)と重要度

インドの神話。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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走る
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ワクチンの真実