●青は藍より出でて藍より青し

読み(ひらがな)

あおは あいよりいでて あいより あおし。

意味

弟子が、師よりも優れている、ということ。

解説

教えを受けている生徒が、先生よりも学んだことをよく理解し、 勝っていることのようです。 糸や布を青色に染めるには、藍という植物の葉を用いるようですが、 藍の葉の青色よりも、布に染まった青色のほうが美しいということから 生まれたことわざのようです。布を青く染めることを「藍染め」と言います。 学問を学ぶということも、藍染めと同じように、元になる正しい教えに接し、 しっかり学んだ結果として、学問の成果が得られるということだと思います。 また、このことわざは、「出藍の誉れ」とも言います。

重要語の意味

青=「あお」と読み、色の呼び名のひとつ。晴れた日の空のような色。  藍=「あい」と読み、@タデ科の一年草。この草の葉から青色の染料を作る。A藍の葉で作った染料。  出でる=「いでる」と読み、でる。取り出す。  弟子=「でし」と読み、教えを受ける者。  師=「し」と読み、先生。教えを説く者。  優れる=「すぐれる」と読み、能力などが他のものよりまさっている。  生徒=「せいと」と読み、教育を受ける人。  先生=「せんせい」と読み、教師。教育をする人。  勝る=「まさる」と読み、他と比べよくなっている。  布=「ぬの」と読み、織物の総称。糸をタテとヨコに交差させたもの。  染める=「そめる」と読み、布などに色をしみ込ませてその色にする。  植物=「しょくぶつ」と読み、土のちからを使って生きているもの。  藍染め=「あいぞめ」と読み、藍という植物の葉を発酵させ染料にして糸や布を青色に染めること。  学ぶ=「まなぶ」と読み、手本となる教えに従ってまねをすること。  出藍=「しゅつらん」と読み、弟子が師よりも優れていること。藍より出たもの。  誉れ=「ほまれ」と読み、よい評判。ほめられること。 

いわれ(歴史)と重要度

荀子・勧学。    重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

スポンサードリンク


[01]


.