●門松は冥土の旅の一里塚

読み(ひらがな)

かどまつは めいどのたびの いちりづか。

意味

正月に飾る門松は、死へ向かう旅の途中にある一里塚のようなものだ、ということ。

解説

門松は、正月に飾って、お祝いをするものですが、正月が来るたびに年をとり、死へ近づくことを意味しているのですから、 言いかえてみると、門松は、死に向かう道の途中におかれた目じるしのようなものである、ということのようです。 つまり、毎年、正月になると、死へ近づく目じるしを通り過ぎて、あの世へ向かって行く、ということと思います。 このことわざは、一休禅師が、のこした和歌の前の部分で、この後に続けて、「めでたくもありめでたくもなし」と言い、 門松は、おめでたいものではあるけれども、不吉なものでもある、ということのようです。

重要語の意味

門松=「かどまつ」と読み、正月に家の門のところに立ててかざる松。竹と梅を一緒に飾る場合もある。  冥土=「めいど」と読み、あの世。死んだ人のたましいが行くところ。「冥途」とも書く。  旅=「たび」と読み、自分の家を離れてどこか遠いところへ行くこと。  一里塚=「いちりづか」と読み、昔、旅をしているとき距離の目じるしとして一里ごとに道の両側につくられた小さな土のやま。  途中=「とちゅう」と読み、目的の場所に着くまでのいずれかのところ。  お祝い=「おいわい」と読み、おめでたいことを喜び楽しく過ごすこと。  飾る=「かざる」と読み、あるものを見た感じがよくなるようにする。  一里=「いちり」と読み、長さの単位。約4キロメートル。  塚=「つか」と読み、土を小さな山のようにもったところ。  一休禅師=「いっきゅうぜんじ」と読み、室町時代の禅宗の僧侶。自由な禅を確立した。[1394-1481]。  和歌=「わか」と読み、日本で作られる詩の形式。文字の数が「五七五七七」と決められている。短歌。  めでたい=とてもよいことがあったりして喜ばしいようす。  不吉=「ふきつ」と読み、縁起の悪いこと。よくないことが起こりそうな感じがすること。 

いわれ(歴史)と重要度

一休禅師の和歌。    重要度=☆☆☆   

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門松
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