●楽しみ尽きて悲しみ来る

読み(ひらがな)

たのしみつきて かなしみきたる。

意味

楽しいことは、長く続くものではない、ということ。

解説

楽しいことばかりを求めていても、いずれ結果として悲しいことも やって来るということと思います。 このことわざは、白居易の長恨歌の中で語られている 悲しい恋愛の結末を言っているようです。 長恨歌から考察してみますと、 楽しみばかりを求めていると、やるべきことが、 おろそかになり、想定外のことが起こってしまうかも しれない、といういましめを示しているのではないかと思います。

重要語の意味

楽しみ=「たのしみ」と読み、たのしむこと。  尽きる=「つきる」と読み、今まであったものがなくなる。おわる。  悲しみ=「かなしみ」と読み、かなしむこと。  来る=「きたる」と読み、やってくる。  楽しい=「たのしい」と読み、自分の思う通りになり、いい気持ちである。  悲しい=「かなしい」と読み、どうすることもできなくて泣きたくなるような気持ち。  白居易=「はくきょい」と読み、中国、唐の時代の詩人。白楽天。長恨歌などを書いた人。[772-846]。  長恨歌=「ちょうごんか」と読み、玄宗皇帝と楊貴妃の悲劇的な恋愛を描いた叙事詩。白居易の作品。  恋愛=「れんあい」と読み、男と女が自然に求めあうこと。  結末=「けつまつ」と読み、結果として生じた最後のこと。  考察=「こうさつ」と読み、物事を明らかにするためによく調べ考えること。  おろそか=いい加減にして何もしないでおくこと。  想定外=「そうていがい」と読み、予測していた状況以外のこと。  いましめ=あらかじめ注意をして気をつけること。  玄宗皇帝=「げんそうこうてい」と読み、唐の第六代の皇帝。[685-762]。  楊貴妃=「ようきひ」と読み、中国、唐の玄宗皇帝のきさき。[719-756]。 

いわれ(歴史)と重要度

陳鴻(ちんこう)・長恨歌伝。   重要度=☆☆☆      難易度=ふつう


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ワクチンの真実