●三下り半

読み(ひらがな)

みくだり はん。

意味

夫が妻に対して与える離縁状のこと。

解説

江戸時代、庶民の間で離婚をする時に、夫から妻へわたした文書のようです。 離縁状があれば、男女ともに再婚することができましたが、離縁状がなく 勝手に再婚をしてしまうと、罰が与えられていたようです。 離縁状の内容は、「離婚をします」という宣言文と、「再婚を許可します」 という文と夫の名と妻の名と作成日時から成っていて、文章の量としては、 3行と半分くらいだったので、このように言われるようです。 「三行半」とも書きます。

重要語の意味

三下り=「みくだり」と読み、3つのくだり。3つの行。3つの文章の部分。  半=「はん」と読み、はんぶん。  夫=「おっと」と読み、結婚している夫婦の男の呼び方。  妻=「つま」と読み、結婚している男女の女の呼び方。  離縁状=「りえんじょう」と読み、夫婦の縁を絶つことを宣言する文書。  江戸時代=「えどじだい」と読み、1603年から1867年までの265年間、徳川家によって治められていた時代。  庶民=「しょみん」と読み、一般の人々。武士以外の人たち。  離婚=「りこん」と読み、夫婦が結婚をやめること。夫婦の縁を絶つこと。  文書=「ぶんしょ」と読み、文で書かれた紙など。  再婚=「さいこん」と読み、離婚した者が別の人と再び結婚すること。  罰=「ばつ」と読み、あやまちに対するこらしめ。  宣言=「せんげん」と読み、個人が意見などを発表すること。  許可=「きょか」と読み、ある行動をゆるすこと。  文章=「ぶんしょう」と読み、文が集まってまとまっているもの。  量=「りょう」と読み、大きさ。かず。  3行=「さんぎょう」と読み、3つの文のならび。 

いわれ(歴史)と重要度

離縁状の文言の量。   重要度=☆☆      難易度=ふつう

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三下り
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