●食べてすぐ寝ると牛になる

読み(ひらがな)

たべて すぐねると うしになる。

意味

食事をした後に、すぐ、横になったり、眠ったりするのは、行儀が悪いので、 そのことをいましめた言葉。

解説

牛は、草を食べた後に、食べたものを、口の中に戻して、再び噛みなおすのが、 あたりまえのようです。このことを反芻と言います。 食べ物を口へ戻すには、体を横にすると重力が小さくなり、食べ物が口のほうへ 戻りやすくなるのだと思います。このため牛には食べた後、すぐに横になる習性があるのではないかと思います。 このことわざには、食べた後、すぐに横になると、牛のようになってしまい、 行儀も悪いので、このことを注意して、しかる意味があるようです。昔は、 子供のしつけの意味で、用いられていたようです。実際、 食べたすぐあとは、なるべく横にはならずに、少し休憩を取ってから 軽く体を動かしたり、歩いたりしたほうが、健康にもいいようです。

重要語の意味

食べる=食べ物などを口に入れ、かんだ後、飲み込むこと。  寝る=体を横にしたり、眠ったりすること。  牛=哺乳動物の一つ。頭に角が2本あり、4本足で立ち、食べ物を反芻する動物。  行儀=「ぎょうぎ」と読み、よりよく生きるために人が守らなければ ならない日常の行いや、動作などのやりかた。もとは、仏教語で、浄土教の善導作、観無量寿経疏に記述がある。  噛む=「かむ」と読み、食べたものなどを口の中で飲み込みやすいようにする。  反芻=「はんすう」と読み、食べて飲み込んだものを、口の中へ戻して、再び、かむこと。  重力=「じゅうりょく」と読み、ものが下のほうへ落ちていくちから。  習性=「しゅうせい」と読み、動物が普通に持っている行動のようす。 

いわれ(歴史)と重要度

江戸時代、芭蕉の弟子、各務支考(かがみしこう)の句。   重要度=☆☆   

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食べて
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